作成日:
2025年5月4日
更新日:
2025年9月4日

就労継続支援B型とは|B型作業所の特徴やメリット、A型との違いも

[監修者]北川 庄治

デコボコベース株式会社 最高品質責任者(CQO)

東京大学大学院 教育学研究科
博士課程 単位取得満期退学

通信制高校教諭、障害児の学習支援教室での教材作成・個別指導 講師を経て、現在は療育プログラムの開発、保護者や支援者向けの研修を実施

▼この記事の3つのポイント

  • 就労継続支援B型は、体調や障害の状態に合わせて「自分のペースで働く」ことができる福祉サービスです
  • 雇用契約を結ばないしくみだからこそ、無理のない時間・作業内容で社会参加のきっかけをつかめます
  • 働くリズムや自信を身につけることで、将来的にA型や一般就労へのステップアップも目指せます

就労継続支援のB型って、一体どういう制度なの…?

「働きたい気持ちはあるけれど、体調や障害のことを考えると長時間の勤務や責任のある仕事は不安…」
「一般企業での就職活動に挑戦したけれど続けられなかった」

そんな悩みを抱える人は少なくありません。就労継続支援B型は、そうした人が無理なく働き、社会とつながり続けるための選択肢のひとつです。

働く時間や内容を自分のペースに合わせやすく、生活のリズムづくりや自信の回復にもつながります。この記事では、制度のしくみや利用の流れをわかりやすく整理し、自分らしい働き方を考えるヒントを紹介していきます。

就労継続支援B型とは?

出典:photoAC

就労継続支援B型は、障害や病気などの影響で一般企業で働くことが難しい人に、働く機会や作業を用意する制度です。自分の体力や能力に自信がなくても安心して働くことができるため、社会とのつながりを感じられる仕組みになっています。

就労継続支援B型の定義や条件などを詳しくみてみましょう。

就労継続支援B型の定義

就労継続支援B型は一般企業に就職することや働くことが難しい人に対して、「雇用契約」を結ばずに働く機会を用意し、“働く力を身につけること”を目標とした福祉サービスのひとつです。

雇用契約とは、働く人と会社(お店など)が、働く内容や給料などについて約束を交わすことです。雇用契約書には、「1日○時間働き、毎月○万円のお給料を受け取る」など、働く場所や、勤務時間、休みの日数などが具体的に書かれています。

雇用契約を交わせば、約束通りの働き方をする必要があります。しかし就労継続支援B型には雇用契約がないため、本人の体調や能力にあわせて無理なく働けるのが魅力です。

参考:厚生労働省 2019年「就労継続支援B型事業ガイドライン案

制度の内容

就労継続支援B型は、利用者が自分のペースで社会参加できる環境を用意します。さまざまな活動を通して、働くリズムをつけたり、やりがいを感じたりすることを目指します。具体的な作業の例をみてみましょう。

  • そうじ業務
  • 商品のラベル貼り
  • 書類の仕分け
  • ゴミの分別
  • 野菜や果物の収穫
  • 草むしりや種まき
  • 製品の作成や販売 など

体力的な負担が少ないものや、未経験でも取り組みやすい仕事が用意されており、経験がない人でも自分のペースで仕事を進めることが可能です。

対象者

就労継続支援B型の対象者は次の通りです。

  • 以前は働いていたが、高齢や体力の問題で企業で働くのが難しい人
  • 就労移行支援を利用した結果、就労継続支援B型が適していると判断された人
  • 上記に当てはまらないが、特定の条件を満たす人(50歳以上 / 障害基礎年金1級受給者)
  • 障害者支援施設に入所している方で、市町村が必要と判断した人

就労継続支援B型はこれらの方々が対象です。自分が当てはまるかどうか不安な方は、役場の福祉課に確認してみましょう。

参考:厚生労働省「障害者総合支援法における就労系障害福祉サービス

利用の条件

就労継続支援B型の利用の条件は次の通りです。

  • 就労継続支援B型の対象者に当てはまるか確認する
  • 医師に働きたい意欲を相談、診断書や意見書を作成してもらう
  • 就労継続支援B型の事業所を選ぶ
  • 市町村に申請し「障害福祉サービス受給証」をもらう
  • サービス等利用計画書の作成してもらう

すべての作業をご自身で進める必要はありません。働きたいと思ったら、医師やお住まいの市区町村の役場の障害担当窓口に相談してみましょう。

参考:社会福祉法人 全国社会福祉協議会 2018年「障害福祉サービスの利用について」, p12-13

B型作業所の特徴を見ていこう!

出典:photoAC

ここからは、就労継続支援B型の作業所の特徴を詳しく解説します。一緒にみていきましょう。

障害や体調に合わせて柔軟に働ける

就労継続支援B型の作業所では、利用者の障害や体調にあわせて無理なく働くことができます。先ほど解説したように、雇用契約を結んでいないため、柔軟な働き方を選択することが可能です。

たとえば、長時間勤務が難しいときは短い時間で働いたり、体力に自信がないときは体力を使わない簡単な作業をしたりなど、調整ができます。

それぞれの体調や能力にあわせたサポートも受けられるため、職場の環境に適応できるか不安な場合でも自分のペースでできることを増やしたり、自分を成長させたりできます。

雇用契約を結ばない

先ほど解説したように、就労継続支援B型の作業所は利用者と雇用契約を結びません。これは利用者が、体調や障害の状況にあわせて柔軟に働く環境をつくるためです。

雇用契約がないことで、体調が悪いときは無理せず休めるため、プレッシャーを感じにくくなります。体調にあわせて勤務時間や作業内容も変えることができるので、負担を最小限に抑えることが可能です。

利用者がストレスを感じにくい環境で働き、働くリズムを身につけるために、雇用契約を結ばないのが、就労継続支援B型の特徴の1つです。

利用者に「工賃(こうちん)」が払われる

就労継続支援B型の作業所では、利用者がおこなった作業に対し報酬が支払われます。これを、「工賃(こうちん)」と呼びます。

就労継続支援B型の作業所では、製品の作成や農作業などの作業をすることで、その成果に応じた工賃が支払われます。

厚生労働省の「令和4年度 工賃(賃金)の実績について」によると、平均工賃の月額は17,031円でした。ただし工賃はお住まいの地域や利用する就労継続支援B型の作業所によって異なるため、詳しい金額は利用する就労継続支援B型の作業所に直接確認してみてください。

参考:厚生労働省「令和4年度工賃(賃金)の実績について」令和4年度工賃(賃金)の実績について

就労に必要な知識やスキルを習得する訓練の場になる

就労継続支援B型の作業所は、利用者が働くために必要な知識や技術を習得する訓練の場です。利用者は作業や活動を通して、働くために必要な技術や習慣を身につけていきます。

たとえば、「作業を時間内に終わらせるために計画性を持つこと」や、「指示に沿って行動すること」などです。作業を通して、手先を使う作業や細かい作業に取り組む力も身につけることができます。

このように就労継続支援B型は、職場で求められるスキルを身につけることで、利用者が社会参加できる場所を得たり、自分に自信をつけたりするきっかけになるのです。

一般就労や就労継続支援A型への移行を目指せる

就労継続支援B型の作業所のもうひとつの役割は、利用者が一般企業に就職したり、就労継続支援A型に移行するための訓練をすることです。就労継続支援A型については、次で詳しく解説します。

就労継続支援B型で働く経験を積むと、自分にあった働き方を知れたり、知識が身についたりするため、一般企業への就職や就労継続支援A型など、次のステップへの移行を目指すことが可能です。利用者の状況により、就労継続支援B型のスタッフが次のステップに移行するための支援も行います。

就労継続支援A型とB型の違い

出典:photoAC

就労継続支援A型と就労継続支援B型は、どちらも障害者総合支援法の「就労系障害福祉サービス」におけるサービスです。しかし、次の点が異なります。

  • 雇用契約の有無
  • 賃金の形式
  • 対象となる人

これらを詳しく解説します。それぞれみてみましょう。

異なる項目就労継続支援A型就労継続支援B型
雇用契約あるない
賃金給与工賃
対象となる人一般の会社で働くのが難しいものの、ある程度働く力がある65歳未満の人障害や体調の問題で、普通の仕事につくことが難しい人

雇用契約の有無

就労継続支援A型は、会社と「雇用契約」という約束をします。この約束があることで、みんなが働くときに守られるべき権利がきちんと保証されます。もらえるお金(給料)は、その地域で決められた最低のお給料(最低賃金)以上になります。働く時間や仕事の内容は、この「雇用契約」で決まります。

一方、就労継続支援B型には「雇用契約」がありません。そのため、働く時間や仕事の内容を自由に決めることができます。体調や自分のできることに合わせて、無理なく働けるようになっています。

このように、A型は決まりがしっかりしていて安定した働き方ができる一方で、B型は自由な働き方ができるという違いがあります。

賃金の形式

就労継続支援A型では、働くことで「お給料」がもらえます。厚生労働省の2022年の調査によると、A型のお給料の平均は1か月で83,551円でした。ただし、住んでいる地域や働く時間、どんな仕事をするかによって金額は変わります。

一方、就労継続支援B型では、仕事をした分の「工賃」がもらえます。同じ調査では、B型の工賃の平均は1か月で17,031円でした。B型の工賃は、事業所がどれだけ収益を上げているかや、どんな作業をするかによって変わり、A型のお給料より低いことが多いです。

引用:厚生労働省「令和4年度工賃(賃金)の実績について」令和4年度工賃(賃金)の実績について

対象となる人

就労継続支援A型は、一般の会社で働くのが難しいものの、ある程度働く力がある65歳未満の人が対象です。例えば、次のような人が利用できます。

  • 就労移行支援を利用したけれど、まだ就職できなかった人
  • 盲学校、ろう学校、特別支援学校を卒業した後、就職活動をしたけれど就職できなかった人
  • 過去に働いたことはあるけれど、今は仕事をしていない人

一方、就労継続支援B型は、障害や体調の問題で、普通の仕事につくことが難しい人が対象です。B型には年齢制限がありません。それぞれ特徴が違うので、自分の状況や希望にあったサービスを選ぶことが大切です。

参考:厚生労働省「障害者総合支援法における就労系障害福祉サービス

B型作業所にはどのような仕事がある?

出典:photoAC

就労継続支援B型の作業所では、利用者の体調や能力に合わせたさまざまな仕事が用意されています。自分の能力や興味に応じて、仕事を選ぶことが可能です。ここでは、就労継続支援B型の作業所でのおもな仕事を紹介します。詳しくみてみましょう。

農作業(野菜や花の栽培、収穫)

就労継続支援B型の作業所での仕事のひとつに、農作業があります。具体的な内容は次の通りです。

  • 畑の土づくり
  • 種まき
  • 野菜や花の栽培
  • 野菜の収穫
  • 水やり
  • 雑草の管理
  • 害虫対策 など

育てる野菜や植物は、地域や季節により異なります。育てた野菜や花は地域の販売所やイベントで売ることもあり、「育てる」「収穫する」「売る」というすべての流れを経験できます。自然とふれあいながら仕事ができるのが魅力です。

軽作業(部品組立、袋詰め、シール貼り)

就労継続支援B型の作業所で行う軽作業は、手を使った簡単な作業を行います。具体例をみてみましょう。

  • ねじや部品を組み合わせる組み立て作業
  • 食品や日用品などの製品の袋詰め
  • 商品のパッケージのシール貼り など

作業はわかりやすく、繰り返し行うものが多いので初心者でも始めやすい特徴があります。細かい作業をするので、集中力が身につくのもポイントです。

パンやお菓子の製造・販売

パンやお菓子を作る作業所もあります。生地をこねたり、形を作ったり、焼いたりする工程を経験できます。作ったパンやお菓子を地域のイベントやお店で売ることもあります。

初心者でも簡単な作業から始めることができ、上級者になるとデコレーションや焼き上げなどに挑戦することも可能です。地域のイベントや店舗で作ったパンやお菓子を販売するため、お客様から感謝の言葉をもらったり、笑顔を見たりすることができ、自信ややりがいにつながります。

作業を通して、手洗いや道具の消毒などの衛生管理も学べるのも特徴です。

清掃作業(施設内外の清掃、ハウスクリーニング)

清掃作業では、建物や公園、地域の施設を掃除します。主な作業内容をみてみましょう。

  • 床の掃除
  • 窓拭き
  • ごみの収集
  • トイレ掃除 など

清掃作業は、段取りや効率を考えながら行う訓練にもなります。さらに体を動かすため、適度な運動にもなります。清掃作業は、清掃前後で場所の清潔感が変わるため、自分がおこなったことの成果が感じられやすく、達成感を得やすいのが特徴です。

データ入力などのPC作業

就労継続支援B型の作業内容に、データ入力などのPC作業があります。データを入力したり、文章を作成したりなどの作業です。

データ入力では、正確さやスピードが求められる場合もありますが、作業量や難易度はそれぞれのスキルにあわせて調整させるため、徐々に能力を身につけることができます。静かな環境で、自分のペースで作業ができるのが特徴で、PC作業に興味のある人に向いている作業です。

B型作業所を活用するメリット

出典:photoAC

就労継続支援B型の作業所は、障害や病気がある方が無理なく働く環境を提供します。自分のペースで働けるため、無理なく社会参加ができるのがメリットです。それぞれの体調や能力にあわせたサポートもあり、自分にあった働き方をしながら、スキルや知識を高められます。

自分のペースで働ける

就労継続支援B型の作業所は、働く時間や作業内容が柔軟に設定されています。そのため、体調にあわせて無理なく働けます。

たとえば、短時間の作業から始めて徐々に時間を伸ばしたり、集中できるときには長めに作業をしたりなどです。就労継続支援B型の作業はノルマがないことが一般的で、焦らず自分のペースで取り組むことができるのが特徴です。

個人のスキルや興味にあわせて作業内容を選べるため、楽しみながら働けます。定期的に職員と面談を行い、目標や体調を確認します。自分のペースで働けるため、働くことの楽しさや充実感を感じやすく、生活リズムの安定も期待できるためおすすめです。

障害特性に配慮した環境が用意されている

就労継続支援B型の作業所は、障害特性に配慮した環境が用意されています。具体例は次の通りです。

  • 作業をわかりやすく説明するためのマニュアルを作成している
  • 作業の指示がスクリーンや掲示板に書かれている
  • 工具や部品に色や番号をふって混乱を防ぐ工夫がされている
  • 騒音を遮断するスペースが確保されている
  • 照明の明るさや空調を調整して感覚の刺激を減らす工夫がされている

就労継続支援B型の作業所は、体調が悪い日や気分が乗らない日は無理せず休めるため、安心して通所できます。このような環境はストレスの軽減や、働く意欲を高めるために効果的です。

知識やスキルを高める機会になる

就労継続支援B型の作業所では、さまざまな作業を通して、知識やスキルを身につけられます。それぞれのスキルや知識を高めることに加え、作業を進める中で問題が発生したときの対処やチームワークなども学べることも魅力です。

知識やスキルを高め自分の成長につなげるとともに、チームワークやコミュニケーションなど社会生活で必要なスキルも習得できます。

一般就労を目指すことができる

就労継続支援B型の作業は、一般就労を目指すためのステップです。基本的な働く習慣を身につけ、自分の得意分野や苦手分野を理解することで、一般就職する道が開けます。

無理なく作業ができる環境で、働く生活リズムを徐々に獲得できます。職員がそれぞれの体調や能力などにあわせてアドバイスをくれたり、サポートしてくれたりするため、働くことへの不安を軽減させながらスキルアップできるのが魅力です。

B型作業所を利用する際のデメリット・注意点

出典:photoAC

就労継続支援B型の作業所は、自分のペースで働ける反面、収入が低く経済的な不安を抱えるリスクがあります。さらに、一般就労とは働く環境や時間などが違うため、ステップアップが難しくなる可能性があります。それぞれ詳しくみてみましょう。

収入面に不安を抱える人も多い

就労継続支援B型の作業所で支払われる「工賃」は、一般的な給与と比べて低いのが特徴です。月額数千円から数万円のことが多く、これだけで生活するのは難しいのが現場です。そのため、家族や障害年金などの他のサポートが必要であり、経済的な自立を目指す方にとっての不安要素となります。

工賃は地域や事業所によっても異なりますが、就労継続支援B型を利用する場合には収入を理解し、他の収入源もあわせて考えましょう。

一般就労との違いが大きい

就労継続支援B型の作業所では、ノルマがなく、自分の体調やスキルにあわせて柔軟に働けるのが特徴です。その一方で、一般就労では、時間の管理や作業の効率が求められ、プレッシャーを感じる可能性があります。

作業内容も、就労継続支援B型では簡単なものが多いのに対し、一般就労では必ずしも簡単なものばかりではありません。このような違いがあるため、一般就労を目指す場合は、就労移行支援や外部の研修プログラムを活用して計画的にスキルアップを目指すことがおすすめです。

利用が長くなってしまうケースもある

就労継続支援B型の作業所では、利用者が安心して作業に取り組める環境を提供するため長期間に渡り利用するケースもあります。その結果、一般就労への移行が遅れたり、次のステップに進む意欲がなくなったりする恐れがあり注意が必要です。

就労継続支援B型の作業所を利用するときは、将来的な計画や目標を明確にして、段階的に次のステップを目指すことが大切です。

B型作業所の利用方法や必要な書類は?

出典:photoAC

就労継続支援B型の作業所を利用するには、自治体の福祉窓口や相談支援の事業所で手続きが必要です。医師の診断書や福祉サービスの受給者証などの必要書類もあるため、それぞれ詳しく解説します。

利用までの流れ

就労継続支援B型の作業所を利用するまでの流れは次の通りです。

1. 主治医に働きたいことを伝え、就労可能な状態か判断してもらう
2. 就労継続支援B型を利用したいことを市区町村の役場(福祉課)に相談する
3. 相談支援事業所が就労アセスメント実施のためのサービス利用計画書を作成する
4. 市区町村が就労継続支援B型を利用ができるかどうか決定する(障害福祉サービス受給者証を受け取る)
5. 作業所の見学や面談をする
6. 利用を開始する

就労継続支援B型の制度を活用して働きたいと思ったら、まずかかりつけ医に相談してみましょう。働ける状態であると判断された場合には、お住まいの市区町村の役場の福祉課に相談してみてください。

必要な書類・準備物

就労継続支援B型の作業所を利用するのに必要な書類や準備物をみてみましょう。

  • 障害者手帳(お持ちの場合)
  • 医師の診断書
  • 障害福祉サービス受給者証
  • 申請書類(お住まいの自治体によってことなる)
  • 健康保険証(就労継続支援B型の作業所によって必要な場合がある)
  • 本人確認書類(住民票やマイナンバーカードなど)
  • 就労継続支援B型の作業所に指定されたもの(服装や靴など)

必要な書類や準備物は、利用者や就労継続支援B型の作業所によってことなります。詳しくは役場の福祉課や希望する就労継続支援B型の作業所に確認してみましょう。

利用する際の相談窓口

就労継続支援B型の作業所を利用する場合の相談窓口は次の通りです。

  • お住まいの市区町村の役場の福祉課
  • 相談支援事業所
  • 地域包括支援センター
  • 病院やリハビリセンター

どこに相談したらいいのかわからない場合は、まず役場の福祉課に相談しましょう。利用者の状況や相談内容にあわせて必要な相談窓口を紹介してくれます。

B型作業所についてのよくある質問(FAQ)

出典:photoAC

就労継続支援B型の作業所についてよくある質問は次の通りです。

  • 利用期間に制限はある?
  • B型からA型への移行はできる?
  • 就労移行支援との違いは?
  • 複数のB型作業所を利用できる?

それぞれ詳しく解説します。ご覧ください。

利用期間に制限はある?

就労継続支援B型の作業所の利用期間に制限はありません。利用者の体調や状況にあわせて継続的に利用できるのが特徴です。

その一方で、長期間利用すると、現状に慣れてしまい、次のステップに移行するのが難しい場合があります。そのため、自治体によっては、利用の状況を確認したり、見直したりするための面接をする場合もあります。

利用期間の制限はありませんが、目標を持って利用することがおすすめです。

B型からA型への移行はできる?

就労継続支援B型で働くスキルや体力がついた場合、就労継続支援A型の作業所への移行が可能です。就労継続支援A型の作業所では、雇用契約を結ぶため、一般就労に近い環境で働きます。

就労継続支援B型の作業所で働く基礎を学び、自分のペースや得意な作業を確認しましょう。スタッフと就労継続支援A型への移行の計画を立て、目標を立てることも大切です。

実際に就労継続支援B型からA型に移行する前に、就労継続支援A型の作業所を見学したり、作業の体験をしたりします。

就労移行支援との違いは?

就労継続支援B型と就労移行支援の違いをみてみましょう。

分類内容
就労継続支援B型自分のペースで無理なく働く
就労移行支援・履歴書の書き方や面接練習など、一般就労を目指すための訓練や支援を受ける
・一般的に利用期間は2年以内

就労継続支援B型は、働くこと自体が目的なのに対して、就労移行支援は、就職への準備段階として利用されます。

複数のB型作業所を利用できる?

複数の就労継続支援B型の作業所を利用するのは可能です。平日はひとつの就労継続支援B型の作業所、週末は別の作業所というような利用です。

複数の就労継続支援B型を利用する理由は、異なる作業を経験したい場合や、自分にあう作業を探している途中などさまざまですが、スケジュールや体調の負担にならないようにしましょう。

自治体によって、許可が必要な場合もあるため、詳しくは役場の福祉課に確認してみてください。

就労継続支援B型の活用で自分のペースで働こう!

出典:photoAC

就労継続支援B型は、自分の体調や状況にあわせて自分のペースで働けます。働く時間や作業内容が柔軟に設定されており、働くプレッシャーや負担を感じにくいのが特徴です。

作業の内容は農作業・軽作業・パンやお菓子の製造などさまざまです。自分の興味やスキルにあわせて仕事が選べます。そのため、働くペースをつかんだり、自信をつけたりするのに効果的です。

就労継続支援B型は工賃という形で収入を得られます。一般就労と比べ、収入面では低い場合がほとんどですが社会参加へのステップとしておすすめです。

就労継続支援B型を活用して自分らしく働いてみましょう。

[ライター]コニーリー 麻弥(看護師 / 保健師)

看護師・保健師資格保有。大学卒業後、大学病院集中治療室で7年勤務し、新生児から老年期まで幅広い患者の急性期ケアを経験。保健師として活動し、看護大学非常勤講師も務める。その後、高齢者施設や看護小規模多機能施設に従事し、老年期医療に携わる。急性期から慢性期まで、幅広い年齢層の患者ケアに携わる。現在は臨床経験を活かし、認知症や介護に関する記事、クリニックのコラムなど医療情報の執筆活動も行っている。

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