発達障害の人が転職を成功させるには?仕事が続かない原因と対処法も解説
▼この記事の3つのポイント
- 仕事が続かなかった原因は、能力ではなく「特性と環境のミスマッチ」であることが多い
- 障害者雇用枠・一般枠を含め、自分に合った働き方を選ぶ視点が整理できる
- 焦らず段階的に転職を進め、支援を活用しながら長く働くための具体策がわかる
発達障害で仕事が続かない…転職のコツはある?

「発達障害があるから仕事が続かないのでは」「転職しても、また同じことを繰り返すのでは」と不安を感じている方がいるかもしれません。
しかし仕事が続かなかった背景には、本人の努力や能力だけでなく、業務内容や職場環境との相性が影響している場合もあります。
自分を責めすぎず、特性と働き方の関係を整理することが、転職を考えるうえでの大切な一歩です。
「続かない」のは能力の問題じゃない

仕事が続かないと「自分には能力がないのでは」と感じてしまう方もいるでしょう。しかし、発達障害(ADHD、ASD、LD/SLDなど)は、生まれつきの脳機能の特性によるものであり、病気や努力不足を意味するものではありません。
発達障害があることと仕事ができないことは「同じ」ではなく、実際には自分の特性と、任されている仕事内容や職場の進め方が合っているかどうかが、大きく関係しています。
例えば集中の仕方や、得意・苦手な作業の傾向と求められる業務内容が噛み合っていないと、本来の力を発揮しにくくなります。その結果、仕事がつらく感じたり続けることが難しくなったりする場合もあるでしょう。
発達障害の人が「仕事が続かない」と感じやすい原因

発達障害のある人にとって仕事が続かないと感じやすい背景には、特性と「業務内容や職場の進め方が合っていないこと」や「必要な配慮が得られず負担が積み重なってしまうこと」が考えられます。いくつかの原因をそれぞれ詳しくみてみましょう。
自分の特性を把握できていない
自分の特性を十分に把握できていないと、仕事選びや働き方の判断が難しくなりがちです。どのような場面で負担を感じやすいかは人それぞれですが、いくつか具体例をみてみましょう。
- 複数の作業を同時に進めると混乱しやすい
- 指示が曖昧だと戸惑いやすい
- 強い音や周囲の刺激で集中が途切れやすい
- 予定の変更や急な指示に対応するのが負担になりやすい
- 作業の優先順位をつけることに時間がかかりやすい
特性を把握できていないと、環境とのズレに気づきにくく「なぜ続かないのかわからない」と感じてしまう場合もあります。特性を理解することは自分を評価するためではなく、自分に合う働き方を見つけるための手がかりです。
さらに、特性は状況や体調によって表れ方が変わることもあるため、過去の経験を振り返りながら少しずつ整理していくことが大切です。完璧に把握しようとせず、気づいた点から整理することが、無理の少ない働き方につながります。
特性と職場環境・業務内容が合っていない
特性と職場環境や業務内容が合っていない場合、仕事そのものが大きな負担になり得ます。例えば、臨機応変な対応や頻繁な割り込みが求められる職場では、集中の切り替えに時間を要し疲れやすくなるものです。
同時に複数の作業を進めることやスピードを重視する業務が続くと、一つの仕事に集中して丁寧に取り組みたい人ほど負担を感じやすくなります。次々と対応を求められることで頭の切り替えが追いつかず、疲れや不安が積み重なることも少なくありません。
その影響で本来の力を発揮しづらくなり、仕事を続けること自体が負担になるのです。
職場で必要な配慮を受けられていない
職場で必要な配慮を受けられていないと、日々の業務で感じる負担が大きくなります。例えば、業務の指示が口頭のみで曖昧だったり、作業手順や優先順位が整理されていなかったりすると、理解や対応に時間を要することがあるでしょう。
集中しにくい環境や急な変更が多い状況では、気力や体力を消耗しやすくなります。このように配慮を受けられないことが続くと「仕事を続けるのが難しい」と感じる理由になる可能性があるため、注意が必要です。
コミュニケーションや人間関係でのつまずきが多い
コミュニケーションや人間関係でつまずきが続くと、仕事そのものよりも職場にいることが負担に感じられる場合があります。
例えば「暗黙の了解」や「空気を読む対応」が求められる場面です。意図しない伝わり方をしてしまい、誤解が生じることもあります。
その結果「自分が悪いのでは」と感じてしまい、少しずつ自信を失ったり周囲に相談しづらくなったりするでしょう。
ただし、それは能力の問題よりも伝え方や受け取り方の違いなど、関わり方の相性が影響している場合も多くあります。
発達障害の人が転職で陥りやすい失敗

発達障害のある人が転職でつまずきやすいのは、自分の特性を十分に整理しないまま進めてしまったり職場環境を確認しきれずに決めてしまったりするケースです。それぞれ詳しく解説します。
特性を考慮せずに転職先を決めてしまう
自分の特性を十分に理解しないまま転職先を決めてしまうと、入職後に「思っていた働き方と違う」と感じる原因につながります。業務自体はできていても、スピード感や周囲との距離感が合わず、疲れが積み重なる場合も少なくありません。
周囲からは問題なく働いているように見えるため、つらさを言葉にしづらくなることも。このような違和感は能力や努力の問題ではなく、環境との相性によるものです。
転職を考える際は仕事内容だけでなく、自分が安心して働けそうかという感覚にも目を向けることが大切です。
職場環境をしっかりと確認できていない
仕事内容や条件を優先して転職を決めた結果、職場の雰囲気や働き方まで十分に確認できていないケースがあります。入職後に小さな違和感が重なると、少しずつ負担として感じられるでしょう。
特に、以下のような暗黙のルールが多い職場や周囲との連携が前提となる環境では、戸惑いが生じやすくなります。
- 業務の進め方が人によって異なり、相談のタイミングがわかりにくい
- 同時進行の作業や急な変更が多く、見通しを立てにくい
- 困ったときに相談できる相手や支援の流れが明確でない
入職後のギャップを減らすためには、事前に職場環境をチェックするのも大事です。
一人で抱え込んでしまう
仕事で困り事があっても周囲に相談できず、一人で抱え込んでしまうことがあります。一人で抱え込んでしまう理由をみてみましょう。
- 相談するタイミングがわからず、後回しにしてしまう
- 周囲に迷惑をかけたくない気持ちが強くなる
- 小さなつまずきを自分の問題として抱え込んでしまう
一人で抱え込んでしまう背景には、質問・相談することに遠慮を感じてきた過去の経験や職場の雰囲気が影響している場合もあります。「自分で何とかしなければ」と思い続けてきた結果、頼るという選択肢が浮かびにくいのかもしれません。
しかし表に出さずに無理し続けていると、気づかないうちに疲れが溜まりやすくなります。その結果、業務の優先順位がわからなくなったり不安が大きくなったりすることにつながるのです。
焦って決めてしまう
働きづらさを感じている状態が続くと「とにかく今の環境から離れたい」気持ちが強くなり、十分に整理しないまま転職を決めてしまいがちです。以下のように焦って決めてしまうことも少なくありません。
- 今のつらさを早く終わらせたい気持ちが先に立つ
- 不安が強く、選択肢を広く検討できなくなる
- 目の前の条件だけで判断してしまう
焦って決断した結果、入職後に「前の職場と違う形で同じつらさを感じている」と気づくケースもあります。これは判断力の問題ではなく、疲れや不安が重なった状態で選択を迫られたことが影響しています。
障害者雇用枠と一般枠の違い!自分に合った働き方とは?

障害者雇用枠と一般枠では、求められる配慮や働き方に違いがあります。どちらが良い・悪いではなく、自分の特性や働くうえでの困り事に合っているかが大切です。それぞれの特徴を知ることで、無理のない選択につながります。
障害者雇用枠の特徴
障害者雇用枠は、障害のある人が安心して働けるよう、配慮や支援を前提として設けられている雇用形態です。障害者雇用枠の特徴を整理してみましょう。
| メリット | デメリット | |
|---|---|---|
| 障害者雇用枠 | ・配慮や支援を前提に業務内容を相談しやすい ・無理のない働き方を調整できる場合がある ・困り事を共有しやすい環境が整っていることが多い | ・職種や業務内容の選択肢が限られることがある ・キャリアアップの道筋が見えにくい場合がある ・障害を伝えることに心理的な負担を感じる人もいる |
障害者雇用枠のメリットは業務内容や勤務時間、職場環境について、事前に相談しながら調整できるケースが多く、自分の特性を開示したうえで働ける点が特徴です。
一方で、一般枠とは働き方や評価の仕組みが異なるため、向き・不向きがあります。自分が仕事に何を求めているかを考えたうえで選ぶことが大切です。
一般枠の特徴
一般枠は、障害の有無に関わらず同じ条件で採用される雇用形態です。
| メリット | デメリット | |
|---|---|---|
| 一般枠 | ・職種や業務内容の選択肢が比較的多い ・キャリアアップや評価の仕組みが明確な場合がある ・障害を開示せずに働く選択ができる | ・配慮や支援を受けにくいことがある ・困り事を自己調整で抱え込みやすい ・職場理解の有無で負担の感じ方が変わりやすい |
一般枠で転職した場合、職種や業務内容の選択肢が幅広く、経験やスキルを活かした働き方を選びやすい点が特徴です。一方で、配慮や支援が前提とされていないため、困り事があっても自分から伝えない限り気づかれにくい場合があります。
職場の理解や雰囲気によって働きやすさに差が出やすいため、自分に合った環境かどうかを見極める視点が必要です。
障害を開示するかどうかの判断ポイント
働くうえでは「オープン就労」と「クローズ就労」という二つの考え方があります。オープン就労は、障害や特性があることを職場に伝えたうえで働く方法です。
一方でクローズ就労は、障害を開示せずに働く選択を指します。どちらを選ぶかは本人の自由であり、必ず伝えなければならないわけではありません。
判断の際は「配慮や調整が必要かどうか」「困り事を共有できる環境か」「自分がどこまで説明できそうか」などを考えることが役立ちます。今の体調や働き方への希望、職場の雰囲気によって選びやすい形は変わることもあるでしょう。
状況や体調が変われば選び方を考え直してもかまいません。無理のない形をその都度選んでいくことが大切です。
障害者手帳を持っていない場合の選択肢
障害者雇用枠で働くためには、原則として障害者手帳が必要です。発達障害の場合は「精神障害者保健福祉手帳」が対象となります。
ただし、手帳を持っていないからといって働き方の選択肢がなくなるわけではありません。一般枠で働きながら、必要に応じて配慮を相談する人もいます。
また、手帳を取得するかどうかは本人の判断であり、必ず取得しなければならないものではありません。取得を迷っている場合には、主治医や就労支援機関、自治体の窓口に相談して自分に合った選択肢を整理してみてもいいでしょう。
発達障害の人が転職を進める5つのステップ

転職を考える際は思いつきや勢いではなく、段階を踏んで進めることが大切です。自分の特性や希望を整理しながら進めることで、働き方の選択肢を広げやすくなります。ここでは、転職を進める際の基本的なステップを紹介します。
1. 体調を整え、生活リズムを安定させる
転職を進める前に、まず意識したいのが体調と生活リズムの安定です。心身に余裕がない状態では、情報を整理したり自分に合った選択肢を考えたりすることが難しくなります。
睡眠や食事のリズムが乱れていると、不安や焦りが強くなる恐れもあります。無理にすぐ動こうとせず、生活の土台を整える時間を取ることも大切です。
体調が落ち着いてくると物事を客観的に見やすくなり、自分にとって無理のない働き方を考える余裕が生まれます。
2. 自己分析と希望条件の整理
転職を進めるうえでは、次のような自分の特性や得意・苦手を整理し、どのような働き方を望んでいるかを言葉にすることが役立ちます。例えば、次のような点を振り返ってみると考えを整理しやすくなるでしょう。
- 集中しやすい作業環境や苦手に感じやすい場面
- 得意な業務内容と負担を感じやすい仕事の進め方
- 勤務時間や通勤、在宅勤務への希望
すべてを明確にしようとしなくても、今の時点でわかっていることから整理していくことが大切です。希望条件を言葉にしておくことで、求人選びや相談の際にも自分の考えを伝えるときに役立ちます。
3. 求人の探し方を決める
自己分析や希望条件を整理できたら、次は求人の探し方を考えていきます。求人サイトだけで探す方法もあれば、支援機関や転職エージェントを通じて紹介を受ける選択肢もあります。
どの方法が合うかは人によって異なります。情報量の多さを重視したい人もいれば、条件面を一緒に整理しながら進めたい人もいるでしょう。求人を見るだけで疲れてしまう場合は、第三者のサポートを受けることで負担が軽くなることもあります。
自分にとって負担が少なく、続けやすい探し方を選ぶことがポイントです。
4. 応募書類の作成と面接対策
求人の方向性が定まったら、応募書類の準備と面接への備えに取り組みます。履歴書や職務経歴書では、担当してきた業務や継続して取り組んできたことをできるだけ具体的に書き出してみましょう。
面接で想定される質問をあらかじめ考えておくと、安心につながります。障害や特性について伝えるか迷っている場合も、どこまで話すかを事前に整理しておくことで落ち着いて対応しやすくなります。
準備の段階で一度立ち止まり、誰かに内容を確認してもらうのも一つの方法です。
5. 入社後の定着支援も視野に入れる
転職は、入社した時点で終わりではありません。新しい環境に慣れ、無理なく働き続けていくためには、入社後に以下のようなサポートがあるかも視野に入れておくことが大切です。
- 業務や役割について相談できる窓口があるか
- 困り事を職場にどう伝えるかを一緒に考えてもらえるか
- 定期的に状況を振り返る機会が用意されているか
業務の進め方や人間関係に戸惑いを感じたとき、相談できる先があるかどうかで気持ちの負担は変わってきます。就労移行支援や定着支援を活用することで、職場との調整や気持ちの整理を第三者と進められる場合もあるでしょう。
困り事が大きくなる前に共有できる環境があると、無理を重ねにくくなります。転職活動の段階から入社後のフォローまで含めて考えておくことが、安定して働くためには不可欠です。
発達障害の人が活用できる支援機関・サービス

転職や就職を進める際には、状況に応じて支援機関やサービスを活用する方法もあります。自己整理の段階で役立つものもあれば、求人探しや入社後のフォローまで関わる支援もあります。それぞれの支援機関やサービスの特徴を詳しくみてみましょう。
ハローワーク(公共職業安定所)
ハローワークは国が運営する就職支援機関で、誰でも無料で利用できます。求人紹介だけでなく、職業相談や応募書類の確認、面接に向けた準備の相談にも対応しています。
障害のある人向けの専門窓口が設けられている場合もあり、配慮が必要な点について相談しながら仕事探しを進められます。地域ごとの求人情報を把握しやすく、地元での就職を考えている人にとっては心強い選択肢です。
必要に応じて、他の支援機関につないでもらえることもあります。
地域障害者職業センター
地域障害者職業センターは、障害のある人の就職や職場定着を専門的に支援する公的機関です。職業評価やカウンセリングを通じて自分の特性や強み、働くうえでの課題を整理できるようサポートしてくれます。
転職活動そのものだけでなく「どうすれば働き続けやすいか」を一緒に考えてもらえる支援先といえるでしょう。
地域によって名称や設置状況が異なり、自治体によっては同様の役割を別の窓口が担う場合もあります。わからないときは、お住まいの自治体に問い合わせてみるのがおすすめです。
発達障害者支援センター
発達障害者支援センターは、発達障害のある人やその家族を対象に、生活や就労に関する相談を幅広く受け付けている支援機関です。就職や転職に限らず「働くことがしんどい」「今後の方向性に迷っている」といった段階から相談できます。
自分の特性や困り事を整理するサポートを受けられるほか、状況に応じて就労支援機関や医療・福祉サービスなどにつないでもらえる点も特徴です。名称や設置形態は地域によって異なるため、発達障害に関する就労相談窓口として自治体に確認してみるとよいでしょう。
障害者向け転職エージェント
障害者向け転職エージェントは、障害のある人の転職を専門に支援する民間サービスです。特性や働き方の希望をヒアリングしたうえで、求人紹介や応募書類の作成、面接対策などをサポートしてくれます。
配慮が必要な点を企業側に伝える役割を担うこともあり、一人で転職活動を進める不安を軽減しやすい点が特徴です。ただし、取り扱う求人や支援内容は事業者によって異なるため、自分に合うサービスかを見極めながら活用することが大切です。
マッチング型転職サービス
マッチング型転職サービスは、登録したプロフィールや希望条件をもとに、企業側からのアプローチを受けられる仕組みの転職支援サービスです。自分から積極的に応募しなくても、条件に合った求人と出会える可能性があります。
やり取りの頻度や進め方を自分のペースで調整しやすく、情報収集から始めたい人にも向いています。一方で、自分で配慮事項を伝えたり判断したりする場面もあるため、必要に応じて他の支援と併用すると安心です。
すぐの就職が不安なら|就労移行支援事業所
就労移行支援事業所は、すぐに働くことに不安がある人が、就職に向けて準備を進めるための福祉サービスです。主に次のような支援を受けられます。
- 生活リズムや体調管理のサポート
- 働くうえでの困り事や特性の整理
- 職場体験や就職活動に向けた準備支援
就職を急がず、自分のペースで段階的に進められる点が特徴です。体調や不安が強い時期に、無理に転職活動を始める前の選択肢として検討するのも一つの方法でしょう。
転職後も長く働き続けるために意識したいこと

転職後は、完璧を目指すよりも自分の特性や体調の変化に目を向けながら働くことが大切です。困り事を一人で抱え込まず、必要に応じて周囲や支援先に相談できる環境を整えておくことで、無理なく働き続けやすくなります。
ここで、長く働き続けるために意識したいことを詳しくみてみましょう。
入社後も自己理解を深め続ける
転職後に無理なく働き続けるためには、入社後も自分の特性や負担のかかり方を振り返り続けることが大切です。次のような行動を意識してみましょう。
- 仕事を進めやすかった日・しんどかった日を簡単にメモする
- 疲れやすかった場面や集中できた環境を書き出してみる
- 困り事が生じたときに「何が原因だったか」を振り返る
- 作業の進め方やペースを少し変えたときの変化を記録する
- 相談した内容や受けた配慮がどう役立ったかを振り返る
小さな気づきを積み重ねることで、自分に合う働き方や必要な配慮を整理しやすくなります。
必要な配慮は適切に伝える
無理なく働き続けるためには困り事を我慢し続けるのではなく、必要な配慮を整理して伝えることが大切です。伝える際は「できないこと」ではなく「こうしてもらえると助かる」という形にすると共有しやすくなります。
必要な配慮の具体例は次の通りです。
- 指示は口頭だけでなく、メモやチャットでしてほしい
- 作業の優先順位を事前に整理してもらえると進めやすい
- 急な変更がある場合は、早めに共有してもらえると対応しやすい
自分にとって必要な配慮を言葉にしておくことが、働きやすさにつながります。
相談できる先を確保しておく
働き続けるためには困り事を一人で抱え込まず、以下のような相談先をあらかじめ決めておくことが大切です。調子が悪くなってから探すのではなく、余裕のあるうちに関係をつくっておくと安心につながります。
- 職場で業務や体調について相談できる上司や担当者を決めておく
- 社外の支援機関や相談窓口を把握しておく
- 不安を言葉にできる家族や信頼できる人と定期的に話す
相談先が一つだけだと、状況によって頼りづらく感じることもあります。複数の選択肢を持っておくことで「ここなら話せそう」と思える場面が増え、無理を重ねにくくなるでしょう。
無理しすぎない働き方を選ぶ
転職後は「周囲に合わせなければ」と無理を重ねてしまう人も少なくありません。しかし負担を感じ続ける働き方は、長く続けることが難しくなりやすいものです。勤務時間や業務量、通勤距離、在宅勤務の有無など、自分にとって無理のない条件を改めて見直してみましょう。
一時的にペースを落としたり働き方を調整したりすることは、後ろ向きな選択ではありません。自分の状態に合わせて働き方を選ぶことが、安定して働き続けるための土台になります。
安心して仕事を続けるには、焦らないことが大切!

仕事が続かなかった経験があると、次こそは失敗できないと焦ってしまうこともあるでしょう。しかし転職は「早く決めること」よりも「自分に合った形を選ぶこと」が大切です。
特性や体調、これまでの経験を振り返りながら一つずつ選択肢を整理していくことで、無理のない働き方が見えてきます。
立ち止まりながら進むことは、決して遠回りではありません。自分のペースで選んだ働き方こそが安心して仕事を続けるためには重要です。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の治療法や診断を推奨するものではありません。症状にお悩みの方は、必ず医師などの専門機関にご相談ください。
看護師・保健師資格保有。大学卒業後、大学病院集中治療室で7年勤務し、新生児から老年期まで幅広い患者の急性期ケアを経験。保健師として活動し、看護大学非常勤講師も務める。その後、高齢者施設や看護小規模多機能施設に従事し、老年期医療に携わる。急性期から慢性期まで、幅広い年齢層の患者ケアに携わる。現在は臨床経験を活かし、認知症や介護に関する記事、クリニックのコラムなど医療情報の執筆活動も行っている。


