職務経歴書の書き方|職務要約のポイントや注意点を解説
職務経歴書って?履歴書とは違うの?わからない…

面接で必要となる書類といえば、履歴書。履歴書とは、自分の経歴や素性などの情報を記載した資料です。そんな履歴書と一緒に提出を求められることが多いのが、「職務経歴書」です。
今回は、職務経歴書の基本情報や書き方、書くときに注意したいポイントを解説します。職務経歴書と履歴書では、根本的な役割や書き方が異なります。それぞれの特徴や違いを理解しながら、書類を作成していきましょう。
▼履歴書の書き方については、以下の記事をご覧ください!
知っておきたい職務経歴書の基本!

ここでは、職務経歴書の基本的な知識をご紹介します。
とくに障害者雇用枠における職務経歴書は、履歴書と同様に、一般的な資料とは異なる書き方が求められる場合があります。職務経歴書の役割や目的を正しく把握し、企業の意図に沿う内容を盛り込んで作成しましょう。
職務経歴書の役割と目的
履歴書とセットで提出を求められる機会が多い「職務経歴書(しょくむけいれきしょ)」。職務経歴書とは、自分がどのような仕事ができて、どんな能力を持っているかを詳しく説明する書類です。履歴書が「自分は誰か」を伝えるものなら、職務経歴書は「自分に何ができるか」を伝えるものといえます。
そのため職務経歴書は、会社が「この人は私たちが探している人材かどうか」を判断するために、とても大切な書類です。
履歴書とは違い、書き方に決まった形式はありません。履歴書では書ききれなかった仕事の経験や、自分の得意なことも、職務経歴書では自由に書くことができます。
一般雇用枠と障害者雇用枠での職務経歴書の違い
障害者雇用枠で出す履歴書には、自分の障害のことや必要な支援について書きますが、職務経歴書には、履歴書で十分に書けなかった障害に関することを、詳しく説明することもできます。
職務経歴書では、「自分にはこんな仕事ができる」ということを伝えるとき、「どんなふうに働くことができるか」も一緒に書きます。そのため、障害があるうえで困ることや、会社にお願いしたいサポートについても、具体的に分かりやすく伝えることができます。
職務要約って何?

職務経歴書には、今までどんな仕事をしてきたかを書きます。そして、その最初の部分に「職務要約(しょくむようやく)」という、今までの仕事の経験をまとめた短い文章を書く必要があります。会社の人事担当者が、この職務要約を読むだけで「この人はどんな人か」がすぐに分かるような内容にすることが大切です。
職務要約は、「自分が会社に合っているかどうか」を最初に判断してもらうための、とても大切な部分です。そのため、自分ができることを全部書くのではなく、「この会社が求めている能力や人材」に合わせて、伝えたいことを選んで書きましょう。
職務要約は、以下の内容を入れながら作ることが重要です。
- 応募職種に関連する経験や実績に焦点を当てる
- 具体的な数字や事実を盛り込む
- 役割や貢献度を明確に示す
- 内容はできるだけ短く、読みやすさを意識する
職務要約の書き方のポイント

ここでは、職務経歴書の職務要約の書き方について、いくつかのポイントをご紹介します。それぞれ、詳しく見ていきましょう。
内容は簡潔にわかりやすく書こう
職務要約を書くときに大切なことは、文章をできるだけ短く、分かりやすくまとめることです。職務要約は、自分の仕事の経験を紹介する「見出し」のようなものですが、これまでの経験すべてを書く必要はありません。目安として、200〜300文字くらいでまとめるとよいでしょう。
この長さは、会社の人事担当者が30秒から1分ほどで読める文章量です。文章を書きながら、スマートフォンなどで文字数を数えて、長すぎたり短すぎたりしないように気をつけましょう。書き終わったら自分で声に出して読んだり、家族や友達に読んでもらったりなど、どのくらいの時間で読めるか、確かめてみるのもいい方法です。
障害特性を踏まえてアピールしよう
障害者雇用枠で職務要約を書くときは、自分の障害の特徴を理解して、上手に伝えることが大切です。具体的には、自分の障害についてはっきりと説明し、それに対してどんな工夫をしているのかを書きます。
また、その特徴を仕事で活かせる良い面として紹介したり、どんな手助けが必要かを短く説明したりします。たとえば、「ADHDで集中力にムラがありますが、集中できるときは短い時間でたくさんの仕事をこなすことができます」などです。
このように書くと、会社の人に「自分のことをよく理解していて、しっかり仕事ができる人だな」と思ってもらうことにもつながるでしょう。
応募職種にあわせて内容を調整しよう
職務要約は、応募する仕事に合わせて書き方を変える必要があります。なぜなら、会社の人は「この人は募集している仕事に合っているかどうか」をいちばん気にしているからです。自分の経験がその仕事で役立つことを伝えるために、その仕事に関係する能力をとくに強調して書きましょう。
また、会社の人は「この人は会社全体のためにも役立ってくれるかな…」と考えています。そのため、まずは「この会社は今、どんな人を必要としているのか」をよく調べて、その上で自分の経験や能力を見直してみましょう。
職種別の職務要約の例文をご紹介!

ここでは、職業別の職務要約の例文をご紹介します。職務要約では、自分の特性や経験にプラスの印象を与える言葉選びが大切です。具体的な例文を見ていきましょう。
また、今回記載しているものはあくまでも例文であるため、そのまま使用するのではなく、自分にあった内容に編集する必要があります。
事務職の例
総務・人事部門で3年間の経験を持ち、効率的な事務処理と社内コミュニケーションの円滑化に貢献してきました。社内文書管理システムの導入により、書類検索時間を70%削減し、業務効率を大幅に向上させました。また、新入社員研修プログラムの企画・運営を担当し、定着率を15%改善しました。Excel VBAを活用した業務自動化にも取り組み、月次報告書の作成時間を半減させました。正確性と迅速性を重視し、多岐にわたる業務を同時進行で処理できる能力が強みです。
製造業の例
製造業で10年以上の経験を持ち、生産ラインの効率化と品質管理に貢献してきました。5S活動のリーダーとして、作業環境の改善により生産性を15%向上させました。また、新製品開発プロジェクトに参加し、製造コストを20%削減する革新的な製造プロセスを提案・実装しました。チームリーダーとして部下10名を指導し、安全性と品質向上に注力。ISO9001の認証取得にも尽力し、顧客満足度の向上に貢献しました。
ITエンジニアの例
Webアプリケーション開発に7年間従事し、フロントエンドからバックエンドまで幅広い技術スタックを習得。大規模ECサイトのリニューアルプロジェクトでは、レスポンス時間を50%短縮し、ユーザー満足度を20%向上させました。アジャイル開発手法に精通し、5人のチームをリードしてスクラムマスターの役割も果たしました。最新のクラウド技術やAI/ML統合にも取り組み、業務効率化ソリューションの開発で顧客から高い評価を得ています。
接客・販売職の例
百貨店での3年間の接客・販売経験を通じ、顧客満足度向上に尽力してきました。接客スキルを活かし、担当部門の売上を前年比120%に伸ばし、2年連続で優秀販売員賞を受賞。新人教育プログラムを立案・実施し、部門全体の顧客対応スキル向上に貢献しました。また、顧客の声を商品開発チームにフィードバックし、ヒット商品の企画にも携わりました。多様な顧客ニーズに対応できる柔軟性と、チームワークを重視した業務姿勢が強みです。
職務要約に障害の配慮ポイントは記載すべき?

職務要約には、障害のために必要な配慮について書くことができます。ただし、300文字という短い文章の中で、以下の4つのポイントを簡単に書くのがよいでしょう。
- 自分の障害の特徴を、ありのままに分かりやすく説明する
- その障害に対して、自分でどんな工夫をしているのかを書く
- その障害の特徴を、仕事で活かせる良い点として紹介する
- 会社にお願いしたい配慮を、短く分かりやすく伝える
このように書くことで、会社の人に「この人は自分のことをよく理解していて、しっかり仕事ができそうだ」と思ってもらえます。また、自分自身が採用された後で「思っていた仕事と違った」ということを防ぐことができます。
ただし、詳しい説明は職務経歴書や別の紙に書くのがいいでしょう。必要な配慮は人それぞれ違うため、自分の状況に合った具体的で実現できる内容を書くことが大切です。
職務経歴書を作成するときの注意点

ここからは、職務経歴書を作るときに気をつけることをお話しします。職務経歴書は自分の良いところをアピールするものですが、書き方を間違えると、かえって採用される可能性が低くなってしまうことがあります。
もう一度職務経歴書の役割を考えながら、自分の良さを上手に伝える方法を見ていきましょう。
障害に関する過度な説明は避ける
職務経歴書の主な目的は、「自分にどんな仕事ができるか」を伝えることです。そのため、障害のことについて長々と説明しすぎないように注意する必要があります。障害に関する情報はできるだけ履歴書の中に記載し、職務経歴書では短くまとめましょう。
もし障害の特徴が複雑だったり、必要な配慮がたくさんあったりする場合は、障害についての説明を別の紙にまとめるのもよい方法です。とくに、主治医からの意見書がある場合は、別の紙にまとめたほうが分かりやすい場合もあります。
嘘の情報は記載しない
これは障害者雇用に限らず、職務経歴書に嘘の情報を書くことは絶対にしてはいけません。職務経歴書の嘘は、必ずいつか見つかってしまうと考えましょう。
たとえば、学歴は卒業証明書、働いていた期間は雇用保険の書類、給料は源泉徴収票、会社を辞めた理由は離職票など、嘘がばれる可能性がたくさんあります。経歴をしっかり確認する会社も多いため、注意しましょう。
専門用語の使用に注意する
職務経歴書で専門的な言葉を使うときは、よく考えて使う必要があります。うまく使えば、「自分はこの仕事についてよく知っている」ということを会社にアピールできますが、使いすぎると逆に良くない結果になることもあります。
専門的な言葉を使うときは、以下のことに気をつけましょう
- その業界で多くの人が知っている言葉を中心に使う
- ある会社でしか使わない特別な言葉は避ける
- 略語を使うときは、最初に正式な名前も書き、必要なら簡単な説明も加える
また、応募する会社の業種や仕事の種類によって、専門的な言葉の使い方を変えることも大切です。専門的な言葉は、自分の経験や知識を上手に伝えるための道具になります。しかし、読む人が理解できるかどうかを常に考えながら、使いすぎず、かといって使わなすぎずの、ちょうどよい使い方を心がけることが大切です。
職務経歴書の書き方を事前に確認しよう!

今回は、職務経歴書の基本的な書き方と、書くときに気をつけることをお話ししました。
職務経歴書は、「この会社が探している人は、私です!」ということを伝えるための大切な書類です。
まずは「会社がどんな人を探しているのか」をよく調べ、自分の能力や経験と見比べながら、「自分にはこんなことができます」と伝えていきましょう。また、書き終わったら、履歴書と同じことを書いていないかよく確認しましょう。何度も書き直しながら、「これなら自信を持って出せる!」と思える書類を作ってください。
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